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お久しぶり日記


by kumi-bon-appetit
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なめてました

富士山を・・・

みんなのアドバイスにも関わらず・・・
ネットとかツアーの案内だけを頼りに簡単な装備で初富士登山。
朝7:30に新宿をでて、お昼に5合目(2305m)に到着。
1:30に登山開始!6合目まではあっさり到着して、準備運動みたいな感じ。
7合目までは石砂じゃりじゃりのとこを登っていよいよ登山はじまり!
岩とかも結構ごつごつしててっぽくなって来た頃、7合目(2740m)に。
7合目にはたくさんの山小屋があって、富士山名物金剛杖に焼印を集めながらさくさく登れた。
つぎの8合目は見えているのになかなか到着しなくてちょっとお疲れ。休み休みでいった。
ここからが富士山の落とし穴。
次にあらわるは9合目じゃなくて、『本8合目』。どういうこと!?
そこまで行くのに、酸素も薄くなり始めてゆっくりちょびちょび登ってやっと到着!その頃にはあたりも薄暗くなって、一日目の登山終了!
ここまでは、よかった!天気も景色も最高のコンディションでハッピーな富士登山だった(過去形)
小屋でカレーを食べて、一つのお布団に3人という雑魚寝スタイルで9時に就寝。
これがすべてもの始まりだった・・・
午前0時目覚めると人生で経験したことのないような頭痛。吐き気。めまい。息苦しさ。
いわゆる高山病ってものにばっちりかかってました。
本8合目って休むのに高すぎたんだと今は思う。
ちょっと休んでも回復しないので、そのまま登頂再開。
山頂前の最後の小屋が8.5合目。ってまだ8合目か!?
もうほぼ死人状態で小屋に入ろうとすると、おっちゃんが「休むと休憩費取るよ、座るなら何か頼みな!」って。
なんて登山者に厳しすぎるの・・・
小屋の前であんなにリバースした私に救いの手は現れず・・・無理矢理500円のみそ汁頼んで座ってやったぞ!
9合目に到着する前に御来光。
これを見る頃は頭を上げてるのもしんどくて日の出を見る余裕なし・・・
無理矢理シャッターを押した。
心の奥で、太陽や空の色の美しさを感じてダウン。
そのあとは意識もうろう、必死で頂上を目指した。

山頂では写真だけとって(頂上に来た証)あとはよく覚えていない。
トイレが200円と頂上値段だったことくらい。景色すら見る元気なし・・・
そんなこんなで、日頃の飲み会で吐き慣れていることが功を奏し、富士山にリバースすること三回。自分が登頂した足跡だけはきちんと残せただろう・・・

しかし、これで終わりではなかった。
下山がつらいつらい。降りれば楽になると思っていたが、降りるのがしんどい。
普段使わない筋肉が下りの道で悲鳴を上げる。
あとから来る人来る人に抜かされていく。
本当に涙を流して泣きながら降りて来た。
最後は自分は腐ったぼろぞうきんだとさえ思った。

5合目に着いたときにはツアーの集合時間に間に合わなかった。
10:30集合だが、降りたのは12:20。
2時間近くも遅刻のうちらをバスもお昼も温泉も添乗員さんも待ってはくれなかった。
ただただ呆然と5合目の売店の前に座り込んでいると店の人に邪魔だとおこられた。
日本一の富士山の厳しさをここでも実感した。

高速バスのチケット売り場に並び、新宿まで必死で帰った。バスの中では暴睡し、目を開けたらそこは新宿だった。
必死につくばに帰り、帰りの温泉を湯らの里で取り返した。

本当にもう一生富士山を登ろうなんて思わないだろう。
高地に行くことさえ考えられなくなった。
恐るべし、日本一の富士山。
大人になる前にガツンとやられた。
こんなに苦しいと感じたことはない程の経験だった。

そして
体中の痛みを抱えながら・・・
今日から修行にインドに旅にでます。
by kumi-bon-appetit | 2004-08-16 07:11